教育で一番難しいこと

2021年04月19日 23:14

こんにちは。

飯生音楽教室講師の飯生優子です。

もう少し頻繁にブログを更新出来たらいいのですが、またまた間が空いてしまいました(笑)


今回のテーマは『教育で一番難しいこと』です。


これは、保護者による子育ても、教師の仕事も、私のようなフリーの教育家も、人に何かを教える中で、共通した項目だと思っております。



それは、、、


『引き算』


です。


勘の良い方は、大きく頷かれているのではないでしょうか。

子どもを成長させるにあたり、『親として』『教師として』『教え手として』【行動せねばならない】という価値観に縛られてしまう方は多くおられます。

【ここを見逃したら、子どもの成長にきっと悪影響が出る】

といった気持ちから、愛情があればあるほど、きっと誰もが必ず思うことがあると思います。



私も、教師になりたての頃はそうでした。集団を相手にするわけですから、少しでも授業態度が崩れれば、全体に影響してしまう。
それは、子どもにとっても良くないし、何より自分自身が、そうなったら戻すことが出来なくなってしまう、そんな緊張感に常に縛られていたと思います。

すると、何が起こるかというと、過剰な厳しさや、管理する態度に出てしまうということです。

過干渉というと分かりやすいかもしれません。

【授業で失敗してはいけない】という、上司からのプレッシャーもあり、私自身も真面目一辺倒で、とにかく叱ってばかりいる時期がありました。


ホームページに『できるだけ叱らない指導法』と掲げています。

これは、当時の新人教師時代の反省から来ています。


もちろん、『してはいけないこと』というのはあります。

でも、例えば授業でふざけてしまう、などは、気が散るような間を私自身が作ってしまっていたり、楽しいとふざけるの違いをメリハリつけていくことに失敗してしまっている場合もあるわけです。

ただ、だからといって教師のせいにして、子どもは全く悪くないということでは決してないですよね😅どっちもどっち、といった感じでしょうか(笑)

そこの兼ね合いが、現在の学校現場でも難しい課題になっているのではと思います。

教師を辞めた後も、放課後の学習支援教室など、集団相手の仕事を何年もしてきました。

ただ、徐々に余裕が出てくると、集団ではなく『個』に目が向くようになっていきます。


特に現在はマンツーマンの指導がメインです。


子どもたちを見ていると、誰一人として同じ子はいませんし、かと言って、年代特有の行動特性は共通するものがありますし、私も日々勉強しながら臨んでいます。


ただ相変わらず、できるだけ叱らないスタンスは変えていません。

小さいお子さんでしたら、まず床にころんと転がって、暫く私とお喋りしてから、満足するとピアノに座って弾き始めたりします。

『気分が乗らないなぁ』という表情の子には、『今日は学校どんなことがあった?』など聞くと、ほんのちょっとしたトラブルについて話してくれたりします。そんな時に『はい!楽しくピアノを弾きましょう!!』と言っても、なかなか難しいですよね(笑)うんうん、と聴いているうちに、だんだん気持ちが上向きになってきて、弾いてくれれば御の字です。


最近は、応用行動分析学をよく勉強しています。

人間は、嬉しいこと【報酬】があれば、その行動は頻度が増えます【強化】。逆に、嫌なことが返ってくれば、それを避けるようになります。

確かにビシッと叱れば、一見、ふざけてしまったり、真面目にしていないような行動は一時的に減るかもしれません。ただ、私の一番の指導のめあては、『音楽を好きになること』『音楽をしている時間が楽しいと思えること』ですので、あまりにも目に余る言動(人としての暴言や、物に当たったり暴力的行為に及ぶこと)以外は、できるだけ良いことが【強化】されていくような言葉かけを心がけています。

減点方式は極力避けて、加点方式で行きたいですよね。

だって、外科手術で、切除する場所を間違えたら命取りですが、音楽で多少うまくいかなくても、誰も怪我をすることもないですし、ピアノが壊れることもありません(もちろん、乱暴に扱ったら壊れます(笑))


間もなくGW。長期休みなどは、お子さんと過ごす時間も長いですから、場合によっては小さなことでイライラしてしまう保護者の方もいらっしゃると思います笑

でも大丈夫。多少ハメを外しても、人を傷つけるような言動をしていなければ、そこは大目に見てあげていいと思います。

『手をかけ、目をかけ、心をかけ』

という言葉があります。
赤ちゃんは、オムツ替えから授乳、何から何まで手をかけてあげないと、生きることができません。


それが、たったの7年で、基本的な身の回りのことは殆ど出来るようになると思います。
もう手をかけずに、目だけ離さずいればよいのです。

基本的に、人格の土台になる部分は10歳ごろには形が決まってきます。これは、家庭教育と学校教育、習い事や友達関係、様々な人間関係の中で作られ、そこからは、その土台となる人格をもって、様々な経験を経て、自分なりの生き方を見つけていくのです。

それが大人の願ったような形になるかは誰もわかりません。

ただ、信じて味方でいてあげること、これはとても大切だと思います。

そして、子どもだけの自由な時間を作ってあげてください。

就職したら、嫌でも時間に縛られた生活になります笑 大人には到底理解できないような不思議な遊びなどをしてニコニコ嬉しそうにしているかもしれません。あるいは、ぼんやりと、静かに過ごすかもしれません。私は子ども時代はどちらかといえば後者でした。ぼーっとしてるとよくからかわれましたが、頭の中は常にフル回転していました。想像することが大好きだったのです。

もし、親子関係でうまく行っていないな、と感じたら、ほんの少しだけ距離を離してみましょう。

ただし、目をかけて、心もかけて、『手をかけ』を【引き算】です。


そう、教育は、子どもの成長に合わせて、というか、ほんの少しだけ(でも確実に自分の力で出来る)ハードルを残して、助けずに見守るのです。


これが、無関心と混同される方がたまにいらっしゃるので、いい塩梅が難しいのですが、日々子どもの様子を見ながら、適度な距離を調節していくしかないですね(^_^;)



ただ、自分の力で出来たという達成感も、失敗した!という挫折感も、成長にあたってはどちらも大切な要素です。心が動けば、人の気持ちも想像できる大人になれます。

常に成功体験しかなかったら、できない子の気持ちがわかりません。でも挫折感ばかり味わっていたら、今度は自分に自信が持てなくなってしまいます。


【子どもだけでやらせてみる】


大人にとっての『引き算』です。


とっても難しいです。
愛情が深ければ深いほど。
心配性な方は居ても立っても居られないかもしれません。



でもぐっと我慢。


必ず立派な大人になります。

親や教育者としても成長できます(*^^*)

『引き算』チャレンジしてみましょう(^^)

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